横田「慎太郎」氏から藤浪「晋太郎」へ心のエール

とらほー速報
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<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

「すごいピッチャーなので、自分を信じて頑張ってほしいです」

その言葉の主は、阪神で昨季限りで現役引退した横田慎太郎氏(25)。1歳上の同じ「シンタロウ」の藤浪晋太郎投手(26)へ向けた心からのエールだった。

7月31日、横田氏が引退後初めて甲子園を訪れた。「やっぱり、すごくきれいですね、甲子園球場。きれいに見えました」。慣れ親しんだ聖地の久しぶりの美しさに目を引かれた。試合前練習をバックネット裏で見ていると、矢野監督をはじめ、コーチや選手が次々に声を掛けにやってきた。鹿児島の同郷の先輩、福留からは気遣いの言葉をもらった。「『元気か』『これからも体調に気をつけろよ』って言われて、『鹿児島の大雨、大丈夫だったか』って言われたので『大丈夫でした』って答えました」。

そして、矢野監督からは「この前の声出し(動画)ありがとうな、これからも頑張れよ」と声を掛けられた。7月1日中日戦のベンチ前の円陣で、横田氏からの声出し動画がiPadでナインに披露されたことが話題になった。「今日も1日前を向いて、頑張っていきましょう! さあ、行こう!」。力強い言葉は、連敗中のチームを勇気づけた。その舞台裏について、同氏は「トレーナーの方から電話が来て…」と明かした。きっかけはその4日前、6月27日DeNA戦前のミーティングで、矢野監督が横田氏のプレー映像を流したことだった。引退試合で最後に見せた中堅からのバックホーム。脳腫瘍の後遺症による影響で「ボールが二重に見える」と話していた横田氏の完璧な送球に、誰もが目を奪われたシーンだった。「矢野監督が動画を試合前に見せて『横田に助けられたから、次は横田にいいところを見せるぞ』と言っていたそうです」。横田氏の姿に奮い立ったナインはその日、逆転勝ちで連敗を止めていた。

鹿児島では常に阪神戦の地上派のテレビ中継があるわけではないが、放送がある時には横田氏はチームの戦いぶりを見守っていた。「最初は負けが続いていましたけれど、最近でも甲子園に入ってから、すごい勢いで勝ち続けているので、これでまた優勝できるように、これからも頑張ってほしいです」。甲子園を訪れる前日、藤浪が今季2度目の先発登板となった30日ヤクルト戦も、しっかり目に焼き付けていた。「昨日も見ましたし、最近2試合ものすごくいいので。素晴らしい投手なので、負けずにこれからも頑張ってほしいです」。横田氏が14年に入団してから昨季まで6年間チームメートとしてプレー。すぐそばで見ていたからこそ、すごさは当たり前のように分かる。

横田氏は現在、イベントや講演活動を行っている。新型コロナウイルスの影響で中止や延期となっていたが、8月から本格的に再開となりそうだ。今後は川藤OB会長とのYouTubeも始めるなど、新たな挑戦も始めるという。「川藤さんとのYouTubeを1個1個丁寧にやっていって、また次が見つかるように、1個1個の仕事を大事にしたいと思います」。現役時代と変わらない真っ直ぐな目で前を向いた。

横田氏が訪れた7月31日のDeNA戦は、3-3の引き分けだった。試合後、矢野監督は「チームでもビールかけに横田を呼ぼうと言っていますし、横田の元気な顔を見られて、みんなまたいろんな思いを改めて感じられたと思うんでね」と話した。横田氏の存在はきっとこれからも、チームの大きな力になる。【阪神担当=磯綾乃】




昨日ツイートした甲子園に来てた横田くん。 中谷くんが見つけた瞬間の笑顔が印象的でした。 この位置にいるとさすがに網の主張がすごいけど… pic.twitter.com/qWDYELZyua



気付いて「おっ!」ってなってる時の写真、ボッケボケで泣いた😂😂 pic.twitter.com/op5Oz8d2em


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