
◇練習試合 ヤクルト3―4阪神(28日・浦添)
阪神のドラフト3位・佐藤蓮投手(22)=上武大=がキャンプ打ち上げ前日の最後の練習試合で初登板し、1回無安打無失点の好投を見せ、最速は149キロをマークした。
1点リードの8回に6番手でマウンド上がり、打者4人と対戦。一飛、四球、左飛、投ゴロに抑えた。初めてのプロとの対戦に「緊張したけど、空気を考えるのもあれだなと思ったので、ミットめがけてどんな結果でもいいから腕を振って投げようと思って投げました」と納得の表情を浮かべた。
登板前には矢野燿大監督(52)から「緊張して当たり前。どんな結果になってもいいから楽しく投げてこい」と送り出され、「久しぶりの実戦で、ピッチングを楽しもうと。下を向かずに上を向いて投げようと、自分の中でテーマにしながら投げていました」と笑顔で“完投”した。
キャンプ中はフォームの修正に時間をかけ、矢野監督と1対1で練習する日が何度もあった。無失点の投球を見届けた指揮官は「子ども見ているような目やな。ドキドキしながら見ていた。きょうがあいつにとっての本当のスタートだと思うし、めちゃくちゃ緊張したと思う。練習試合だけど、ここからスタートしていけるというのがキャンプの最後に作れた。別に打たれても良かったんだけど、思いきって勝負して、打てるものなら打ってみろ!という気持ちで投げ込めていたんで、俺もホッとしている」と右腕の成長を実感し、笑みを浮かべた。
報知新聞社